2017年度理事長所信

はじめに

 1949年、日本の青年会議所は戦後の焼け野原から「新日本の再建は我々青年の責務である」という高い志と使命感のもと運動が始まりました。その後、住み暮らす地域社会に貢献しようという理念は瞬く間に日本全国に拡がり、1963年に全国で240番目のLOMとして池田JCが誕生いたしました。創立以来、半世紀以上にわたるその歩みは、ひと時も止まることなく、「明るい豊かな社会」の実現をめざして、池田のまちに必要な様々な運動を行い、このまちと共に成長してまいりました。
 今の池田が存在するのは、愛するこのまちをすばらしい豊かなまちにしたいと立ち上がった創始者たちの熱き想いと、この想いに賛同し仲間と共に苦難を乗り越え、信頼と実績をこの地に築いてこられた先輩諸兄の努力の賜物であり、この受け継がれてきた熱き想いを、メンバー一人ひとりが胸に刻み、我々が池田市民の希望となれるよう、時代に即した運動をこれからも発信しなければなりません。 本年度、「共に進もう~我々がまちの希望となるために~」をスローガンに掲げ、今一度、JAYCEEとしての誇りをもち地域になくてはならない団体として、「明るい豊かな社会」の実現をめざし、メンバーと共に邁進してまいります。

拡大こそが未来の池田を創造する

 なぜ会員拡大が必要なのでしょうか。池田のまちを創ることができるのは、ひとであり、このまちをよくしようという想いをもった、まちの財産である「人財」を一人でも多く育むことが必要です。池田JCが創立から変わらず継続している運動が会員拡大であります。会員拡大には様々な手法があり、池田JCでも、会議を重ね毎年少しずつ形を変えながら時代に即した手法を模索してまいりました。結果、ここ数年で一定の成果を上げ、会員数の純増を続けてまいりました。しかし、この現状に満足せず会員拡大をさらに発展させ効果的に行っていくために、成功者からより多くの拡大の手法を学び池田JC流の拡大手法を確立し、全メンバー一丸となって取り組める環境を構築してまいります。また、近年女性が社会で活躍している姿を多く見かけます。以前は数名だった女性会員も今では1割を超え、女性ならではの視点と細やかさをもって日々活躍しています。我々が行う運動においても女性会員の力が必要です。そのために、女性会員が積極的に活躍できる環境づくりを行うと共に、さらなる女性会員の拡大を実現します。
 会員拡大に終わりはありません。一人でも多くまちを想い、行動を起こせる人財を増やし、より効果的な運動が出来るよう、情熱をもって爆発的な会員拡大を行ってまいります。

メンバーの成長はこのまちの希望である

 池田JCの運動をより大きな力に変え、最大の力を発揮するためにはメンバー同士の心と心の交流が必要です。メンバー一人ひとりが目的意識をもち、時には激しく互いの意見や価値観をぶつけ合い、苦労や感動を共有することで会員同士の結びつきは強固なものになります。そのために、すべてのメンバーが積極的に例会、委員会、事業へ参加し、素晴らしい同志と共に活動できる喜びを感じられる組織づくりを行ってまいります。
 また、我々はこの池田JCという素晴らしい学び舎で、仲間たちと刺激しあいながら得た知識や行動力を様々な場面に応用できる人財に成長しなければなりません。メンバー自身がまちのオピニオンリーダーとしての責任を自覚し、知識と品格を備え成長していくことが出来れば、人生においても力を発揮することができ、さらには「池田JCブランド」の確立にもつながります。これからも、品格をもったまちの希望となる人財へと成長していくために様々な研修を行い資質の向上へとつなげてまいります。

可能性に満ち溢れた人財を育むために

 今の子供たちは、自己を否定的に捉え、夢や希望をもつことができずにいます。本来すべての子供は、夢や希望に満ち溢れ、大きな可能性をもって生まれてきます。その可能性を大切に育むことが、我々大人に求められています。人生には辛くて苦しいことや悲しいこともありますが、未来を担う子供たちが夢に向かって自らの可能性を信じ、決してあきらめないで挑戦し続ける心をもつことが大切です。こうして成長した子供たちは、次代のよき担い手となり笑顔と活気溢れるまちを生み出す原動力になってくれると信じております。我々は、今まで積み上げてきた経験をもとに、子供たちが何事も諦めずに果敢に挑戦し達成感を得られる体験を通じて、夢や希望をもてる心を育んでまいります。

これからも魅力溢れるまちであるために

 我々が住み暮らす池田には、五月山や猪名川など豊かな自然、平安期に端を発する北摂最古の商業都市としての歴史があり、勇壮な火祭りがんがら火などの文化、そして日本初の住宅開発を行った小林一三氏、インスタントラーメンを発明した安藤百福氏といった偉人を生み出した風土があります。また、NPOや自治会などの地域の自主的なまちづくりを推進するための数多くの団体が存在する地域と人の魅力に溢れたまちであります。しかし、近年は少子化や共働きなどの社会環境の変化に伴い近隣住民と接する機会が減少し、地域に対する関心が薄れコミュニティの衰退が問題視されております。このような現状を打開するためには、まちの素晴らしさを認識し、郷土愛を育むことが必要です。池田に存在する自然、歴史、文化、企業、人財、無数にあるまちの宝に秘められた煌めきを活用し、市民と共にまちづくりを行うことができれば、煌めきが大きな光となり、池田をさらに魅力溢れるまちへと光輝かせてくれるはずです。我々は、魅力溢れるまち池田をめざし、市民、行政、企業、各種団体と共に池田の未来へつながる運動を展開してまいります。

池田JCへの信頼を高めるために

 池田JCは創立以来様々な運動を展開してまいりました。我々が行う運動を通して培われてきた信頼はかけがえのない私たちの財産です。この成果は一朝一夕では成し得えることは出来ず、定款規定に基づく厳格な組織運営と明瞭な財政により、JC運動が行われてきたからであります。その歴史を踏襲しつつ、時代に即したあるべき組織の姿を模索する中で、必要に応じて諸規則も見直し、諸会議を円滑に運営し、効果的な運動の発信につなげてまいります。
 どれだけ崇高な理念を掲げ全力で運動を行っても、運動の存在が広く伝わらなければその効果は薄れてしまいます。ただ単に事業の概要や報告を情報として伝えるだけではなく、なぜ運動を行うのか、どのような目的で行っているのかをしっかりと内外に伝える必要があります。ますます発展するITを存分に活用し、より多くの人々にタイムリーに情報を発信できるよう、効果的な広報の形を構築してまいります。

創立55周年へ向けて

 一般社団法人池田青年会議所は、2018年に創立55周年を迎えます。1963年の創立以来、高い志と情熱のもと「明るい豊かな社会」の実現に向けて運動を展開してきました。節目の準備の年として、今まで積み重ねてきた歴史を振り返り、我々の運動の意義を見つめなおし、未来に向けて55周年を見据えた組織作りを行ってまいります。

最後に

 我々は、子をもつ親として、青年経済人として、限られた時間の中で多忙な日々を過ごしており、家族や友人と触れ合う時間、仕事を安定させ成長させなければならない大切な時間の一部を、JCに充てることを選択しました。時には、途中で投げ出しそうになったり、弱音を吐いたりすることは誰しもあると思います。しかし、そのような時こそ我々が成長する機会であり、踏ん張ってやり抜くのがJAYCEEなのです。人は少し無理をして努力をした分だけ必ず成長することができます。一生懸命挑戦していると、時には不可能と思えるような大きな山にぶち当たることもあります。しかし、日々精進して歩んでいけば、どれだけ大きな山でも必ず越えられると確信しております。努力もせずに前へ進もうとしない人には、人生はごくわずかな景色しか見せてくれません。我々が自ら選択した人生を後悔しないためにも、与えられた修練をチャンスと捉え、自らの可能性を信じて進んで行きましょう。メンバーの成長が組織の成長となり、やがてまちの成長へとつながる、この連鎖こそが、池田が明るく豊かな社会へと向かわせると信じています。
共に進もう、我々がまちの希望となるために。

一般社団法人池田青年会議所
第55代理事長 城阪 裕二郎