理事長所信

一般社団法人池田青年会議所 第59代理事長 永易 徹也

はじめに

1949年、戦後の荒廃期において「新日本の再建は我々青年の責務である」と、強い志をもった青年たちにより日本の青年会議所運動の第一歩が始まり、戦後の復興と発展に貢献してまいりました。その志は全国へと伝播し、1963年に先輩諸兄により日本で240番目のLOMとなる池田青年会議所が誕生しました。半世紀以上の時を経た現在、新型コロナウイルスにより、社会的、経済的に世界は大きな影響を受け、今までの日常が当たり前でなくなり、我々の生活に大きな変化をもたらしています。この影響は私たちの身近にも及び、我々青年会議所もまた活動を制限する判断を下しました。時代が変わりゆく中で、良い社会の変化は積極的に取り入れ、しかしながら我々が受け継いで来た創始の志は変えず次代に引き継いでいかなければなりません。創始の志を今一度振り返り、青年会議所のあるべき姿を明確にしていくことが求められています。 我々は、創立から変わることのない「明るい豊かな社会の実現」をめざして活動してまいりました。その中で先輩諸兄や今を共に過ごす仲間との強い「絆」が生まれ、各々の成長と共に進化発展してきました。その伝統の重みを感じると共に、熱い感謝の気持ちが込み上げ、あらためて未来への責任を感じます。青年会議所に誇りを抱き、まだ見ぬ若者たちへの想いを巡らせて、信念をもち、未来へ紡いでいくための強い絆を作り上げていかなければなりません。 本年度、一般社団法人池田青年会議所は「志絆相伝~志ある者は事竟に成る~」をスローガンに掲げ、過去に感謝し、熱い志をもち、地域全体が大きな絆で結ばれた池田を創造する運動を展開してまいります。

充実した組織づくり

青年会議所は会議に始まり会議に終わります。だからこそ、最も成長の機会となるのも会議であります。ただ緩慢な会議は繰り返しても成長にはつながらず、充実した会議の中で闊達な議論を重ねてこそ成長につながります。その土台となるのが規律ですが、規律は各自が高い意識をもたなければ容易に崩れ去ってしまいます。諸会議をより実りあるものにするため、様々な方策を講じ、規律ある会議運営をさらに徹底出来るよう努めます。さらに、そうした活動が組織全体に波及するように取り組んでまいります。また、固定観念にとらわれることなく、会議の開催についても根底から見直し、多様な働き方に対応出来るよう体制を構築することで誰もが参加しやすいJC活動を推進してまいります。

信頼される広報

池田青年会議所はこれまで多くの市民に運動を発信する上で広報の手法を常に模索し、時代の変化に即した発信をしてまいりました。その結果、広報活動の効果で認知度は向上しています。しかし、我々が掲げている運動指針のひとつである「市民が地域に主体的に関わる事業の展開」のためには今まで以上に多くの市民に池田青年会議所を認知していただき、運動への理解を深めてもらう必要があると考えます。これまでの広報にとらわれず今一度組織の広報とは何かを見つめ直し、より戦略的な発信を行い、内外問わず池田青年会議所の広報を統括し、蓄積したノウハウを財産として次代へと継承していきます。

志高き人材育成

会員の拡大こそ、これまで青年会議所が行ってきた継続的な運動であり、組織継続の根幹に関わる最重要課題でもあります。これまでメンバー一丸となり取り組んできた結果、近年の拡大は一定の成果を上げています。しかし、入会間もないメンバーに志を共有出来なければ積極的な活動につながりません。青年会議所は、積極的に活動すれば自分自身の器を広げ青年経済人として人間的資質の向上が出来る場所です。だからこそ、メンバー同士が切磋琢磨し友情を育むことで、志を共有する新たな同志を増やすことにつながります。数は力となり、地域への発信力が増すことで想いは新たな同志へも届き、我々の運動に賛同してくれる仲間が増えると確信しています。会員拡大の結果こそが我々の行ってきた活動への地域からの評価と捉え、青年会議所という組織に誇りをもち、行動を起こせる人財を増やし、より効果的な運動が出来るよう、熱意をもって全メンバーで会員拡大に取り組み、まだ見ぬ新しいメンバーへと志と絆を紡いでまいります。

絆溢れるまちづくり

5Gの普及などインターネットの技術は急速に進化し、我々の生活も著しく便利になっていきます。その一方で、子供たちはオンラインゲームやYoutubeなどに多くの時間を費やし、子供同士が顔を合わせ、身体を使った遊びをすることが減少し、子供同士のコミュニティは互いの関わり方が変化しています。さらに、家族内や地域のコミュニティも希薄化した結果、日本人の素晴らしい精神性や道徳心は薄れ、個人主義や他者への無関心などの問題を引き起こしています。子供たちの成長は環境次第です。その環境は我々大人が作るべきではないでしょうか。子供同士の「絆」、家庭の「絆」、地域の「絆」をもう一度しっかり見つめ直す機会が必要です。人は夢や希望をもち、誰かと共に何かを成し遂げたとき、達成感と共に強い絆が結ばれます。その小さな「絆」を積み重ね、市民とまちに大きな「絆」を生み、この池田をもっと魅力的なまちへと発展させてまいります。

メンバーへ

私は青年会議所の活動の中で多くの出会いや経験をさせていただき、一青年経済人として大きく成長することが出来ました。メンバーの皆さんには入会したからには何かを感じて自己成長をしてほしいと思います。JCにはそんなチャンスが沢山あります。JCは出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかです。JCでの役職は今の自分が出来ることは与えられません。少し無理をして責任を全うしようと努力すれば、必ずそれに見合う人間へと成長を遂げることが出来る、それがJCです。我々は、40歳までの限られた時間の中で青年として二度と取り戻せないかけがえのない今という時間に、JCがある生活を選択しました。誰もが家族や会社に負担をかけ数多くの人の協力を得てJCをしているのではないでしょうか。身近な大切な人に感謝の気持ちがあるのならば、その気持ちを自己成長へのプレッシャーに変えて、迷いながらも日々続けるしかない。それこそが修練だと思います。限りある時間だからこそ、己自身の成長につなげなければならないという自覚を胸に、JAYCEEとして己を律し、成長した姿を見せることこそが恩返しである。過去に感謝しJCに誇りをもち、絆を信じて共に進みましょう。

一般社団法人池田青年会議所 第59代理事長 永易 徹也