理事長所信

一般社団法人池田青年会議所   第60代理事長 岡本 文介

はじめに

1949年、戦後の焼け野原から「新日本の再建は我々青年の責務である」という使命感のもと、英知と勇気と情熱を持った若者たちによって青年会議所運動が始まりました。この運動は東京青年会議所から全国へと拡がり、1963年に日本で240番目のLOMとして池田青年会議所が誕生しました。その後、多くの皆様のご理解とご協力と共に、先輩諸兄から受け継がれた「明るい豊かな社会の実現」を目指すという熱き想いは59年という月日を経て現代まで紡がれてきました。 この半世紀を超える時間の中で、社会は常に変化し続け、特に近年の技術進化により過去からは想像しがたいほど便利な社会となりました。一方で、地域社会や地域住民同士の関心が希薄化し、連綿と紡がれてきた日本人の精神性や道徳心である、人や地域を思いやる気持ちに触れる機会が減少しています。さらに、新型コロナウィルス感染症の影響により、移動や人との交流に制限がかけられ、地域社会に分断の危機が迫っています。しかし、この危機は人や地域とのつながり、そして我々メンバー同士のつながりの大切さを改めて考えるきっかけともなりました。この時代がもたらす困難を乗り越えていくために、今こそ我々池田青年会議所のメンバー一人ひとりがまちやJCへの想いを熱くし、伝播することのできる熱源となり、未来を切り拓いていかなければなりません。 本年度、一般社団法人池田青年会議所は「想い熱く~まちに活気をもたらす熱源となれ~」をスローガンに掲げ、まちの人々が池田を想い、ひとと地域がつながることで、笑顔と活気あふれる池田を創造する運動を展開してまいります。

池田への想いが未来をつくる

池田には豊かな自然、偉人の想いが残る風土、多様な文化資源に恵まれ、人々の生活を豊かにしてきました。しかし、時代の流れと共に人や地域のつながりの希薄化から池田の魅力に触れる機会が減少し、人を思いやる気持ちや地域に対する愛着が薄れてきています。まちを想う気持ちが息づく池田を未来につないでいくためには、まちの人々が池田を想う気持ちを育み、その想いを持った人々と協働することで、人と地域のつながりを強くしていかなければなりません。 池田の未来を担う子供たちがまちの魅力を知り、愛着を持つことで、まちを想う気持ちは育まれていきます。そして、子供たちがまちを想い、人々へ伝えひろげる姿が、まちの希望となり、未来をも明るく照らすことができます。子供たちが池田を愛する気持ちを伝播できる熱源となり、地域に波及させることで、活気あふれる池田の未来を創造してまいります。

熱き想いを持った人財

池田青年会議所は先輩諸兄から創始の想いを受け継いで活動を続けてまいりました。池田のまちを想い、「明るい豊かな社会の実現」を目指す組織として池田青年会議所が地域社会に必要とされる存在でありつづけるためには、全メンバーで組織の活力源となるメンバーの継続的な会員拡大を行い、JCの活動や運動に共に取り組むことで、地域を支える人財を輩出し続ける必要があります。会員拡大に近道はなく、メンバー一人ひとりが熱き想いと魅力を語り、相手に伝えることが必要です。我々がJCに対して真剣に取り組み、熱き想いを伝播させることで、強い情熱と時代に即した発想を持った、まだ見ぬ青年を仲間に招き入れ、池田青年会議所を進化発展させてまいります。 また、社会環境の変化に伴い、直接仲間同士で語り合い、絆を深める機会が減っています。気軽に非対面での交流ができる今だからこそ、我々の絆をより深くする機会は代え難いものであると考えます。まちに、ひとに、JCに想いを熱くするために、JC活動に参加する意義や池田青年会議所の歴史や伝統、そして先輩諸兄から受け継いだ熱き想いをメンバーに伝え、体感する機会を創出することで、池田青年会議所の想いをひとつに、熱き同志が集まる結束力の高い組織を構築してまいります。

想いをひとつにして取り組む厳粛な会議体

池田青年会議所に対する地域社会からの信用は、先輩諸兄が行ってきた定款を始めとする諸規定に基づく組織運営や、熱き想いで展開された活動や運動のもとに築かれています。築かれてきた信用をさらに高めていくために、メンバー一人ひとりが地域のオピニオンリーダーとしての責任と誇りを持ち、自己を律した考えと、相手を尊重した行動をし、規律ある組織運営を推進してまいります。 また、池田青年会議所の全ての運動は、厳粛な会議体のもとに審議され展開されています。熱き想いが込められた議案に対して、仲間が真摯に向き合い議論を交わすことで、想いと知恵が結集され、洗練された事業へと昇華されます。この仕組みは池田青年会議所の創立より長きにわたり継承されてきました。厳粛なる会議体は、万全な準備、事前の確認、そして会議に関わる全ての人が自身の役割を全うすることで実現することができます。メンバー一人ひとりが会議体を構成する人の役割や仕組み、意義を理解し、自身の能力を最大限に発揮することで、池田青年会議所の運動の推進力はより強固になります。全メンバーがJCに全力で取り組み、より良い事業を展開するという想いをひとつにすることで、成長できる組織を構築してまいります。

人とひと、人とまちをつなぐブランディング戦略

我々の運動は、市民、関係各所のご理解とご協力のもとに成り立っており、広く周知し、ご理解いただくことで、支援の力は強くなり、より良い運動を展開することができます。池田青年会議所が「明るい豊かな社会の実現」を目指して活動している組織であることを、メンバーのまちに対する熱き想いと共にわかりやすく発信することで池田青年会議所のブランドは確立されていきます。さらに、まちの人々が必要とする情報を発信することで、人々の関心を惹き、池田青年会議所をより多くの人々に周知することができます。また、まちが抱える社会的課題を市民と共有することで、人々の課題への関心を生むと共に、協働して運動に取り組むことができます。池田青年会議所がまちの人々に必要とされる価値のある組織となるようブランディング戦略を進めてまいります。 また、池田青年会議所の活動や運動はメンバーが参加しなければ、成長することも、メンバー同士の友情を築くこともできません。メンバーが事業にかけた熱き想いや事業へ参加する魅力を伝えることで、メンバー一人ひとりの参加意欲に火をつけ、池田青年会議所が一丸となり事業を展開することができます。メンバーの想いを熱くし、意欲的な参加につながるインナーブランディングに取り組んでまいります。 広報は蓄積された経験や情報が技術として次世代へと受け継がれることにより進化していきます。本年度で培った広報の技術を単年で終わらせることなく、確立されたものとして次世代につなぎ、池田青年会議所の広報発信力の更なる発展につなげてまいります。

創立60周年へ向けて

一般社団法人池田青年会議所は、2023年に創立60周年という大きな節目を迎えます。1963年の創立以来、連綿と続く熱き想いのもと「明るい豊かな社会の実現」を目指して絶え間なく運動を展開してきました。それは池田青年会議所がまちにとって真に必要なものは何なのかを時代に合わせて見つめ直してきたからに他なりません。本年度は池田青年会議所をさらなる未来へとつないでいけるように、ご協力いただいた関係各所、先輩諸兄への感謝を忘れず、歴史と伝統を胸に刻み、次なる時代を見据えて方向性を明確にすると共に、60周年を迎える準備の年として取り組んでまいります。

結びにメンバーへ

「感動」 「成長」 「仲間」 JCを通じて私が得たものです。心を動かし、想いがあふれて出た子供たちの涙は今でも私の胸を熱くし、忘れられない経験として心に焼き付いています。逃げることなく自身と向き合うことで出会えた新たな自分は、今後の人生を支える礎となるでしょう。まちについて熱く語り合い、心の底から笑い合う同志との濃密な時間は、私の生涯の財産となっています。私が得たものは全てJCの三信条にある「奉仕」「修練」「友情」に通じており、JCを一生懸命に取り組めば、日常では得難い「感動」、「成長」そして「仲間」に出会えることを確約します。 我々池田青年会議所が熱き想いを心に宿して取り組めば、国難ともいえる今の状況に光を差すことが必ずできます。池田の明るい未来は我々青年の手に委ねられていると信じて熱き想いを胸に燃やし、一人ひとりがまちに活気をもたらし、人々に元気と笑顔を与える熱源となりましょう。想い熱く、まちに活気をもたらす熱源となれ。  

一般社団法人池田青年会議所

第60代理事長 岡本 文介